子どもの視力回復

裸眼視力0.3未満が、小学生・高校生で過去最悪

文部科学省の2018年度「学校保健統計調査」スポーツ庁の2018年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」

裸眼視力0.3未満が、小学生・高校生で過去最悪。

画面を近くで見る時間が増えることで視力、体力にも悪影響

電車に乗って座ると、向かい側の席が例えば7人掛けだとすると、まず4~6人はスマホの画面に見入っています。ゲームやLINE、ツイッターなどのチェックのようで、日常風景になっています。
「目に悪い」とわかっていてもやめられない。子どもたちの視力低下は、毎年のように過去最悪を更新されていて、日本人総近視化になりかねない状況なのです。

文部科学省の2018年度学校保健統計調査(速報値)によると高校生の3人に2人が、視力が1.0未満で、過去最悪となったことがわかっています。


※スポーツ庁の2018年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」より

 

この調査は2018年4~6月まで、5歳から17歳までのおよそ342万人を抽出して行われました。これによると、裸眼の視力が1.0未満の小学生は34.1%、高校生は67.09%と、過去最多を更新しています。さらにメガネやコンタクトにより視力矯正が必要な「裸眼視力0.3未満の者」の割合は、幼稚園0.87%、小学生9.28%、中学生25.54%、高校生39.13%となっていて、小学生と高校生は過去最高となっています。高校生は10人中4人が視力0.3未満とは、今さらのように驚かされます。スマホなど、画面を近くで見る時間が増えるなど、生活習慣が影響しているとみられているのです。

実際、スマートフォンなどで映像を平日1日当たり3時間以上視聴している児童や生徒が昨年度から急増しています。スポーツ庁が2018年12月20日に公表した2018年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」で分かったのです。

この調査は2018年4~7月、全国の小学5年生と中学2年生約206万人に実施。紙による生活習慣などの質問に加え、小学生は握力や反復横跳び、50メートル走など8項目、中学生は男子1500メートル、女子1000メートルの持久走または20メートルシャトルランの選択を含めた8項目を点数化し、体力合計点(80点満点)を算出したもの。

スマートフォンやパソコン、テレビなどを平日に見ている時間を尋ねた質問では、1日当たり3時間以上と答えた割合が、小5男女と中2男女のいずれも昨年度から大幅に増加。とくに小5男子は32.8%から38.1%、中2男子は31.5%から35.7%と急増しているのです。
この調査で注目したいのが、スマホなど、画面を近くで見る時間が増えることで、視力低下はもちろん、体力低下も招いていること。3時間以上視聴している児童・生徒は、体力合計点も全国平均値を下回っているのです。

子どもの視力低下・体力低下は親の責任でもあります。一度、スマホとのつきあい方を真剣に考えてみませんか?

 

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